
※掲載写真はすべて過去に開催した「23RD親子学堂」より。このノウハウを活用して、今後の交流会も実施予定。
茨城県では昨年より、「IBARAKIネイティブコミュニケーションサポーター」が始まっています。これは県内に長く住んでいる外国人にサポーターになってもらい、その国の母語で困っている外国人在住者を支援する取り組み。外国人にとって頼もしい存在なので、多くの人に知ってもらいたいです。
母語でサポートしてくれる強い味方
外国人在住者は困ったことがあっても、言葉の壁で相談できないケースが多くあります。とくに英語以外の言語では、対応できる日本人スタッフはほとんどいません。そこで茨城県では、すでに長く住んでいる外国人を「IBARAKIネイティブコミュニケーションサポーター」として認定する取り組みを2024年より開始しました。
サポーターの主な活動内容として、県の仲介でつながった同じ母語の外国人に対して、病院のかかり方や出身国への送金の仕方、ゴミの捨て方など、日常生活に関するルールなどをアドバイスしています。また、県から依頼された災害情報やイベント情報を母語に翻訳し、発信する活動も行っています。
昨年1月、県庁にて第1回認定式が行われ、20人がサポーターとして認定されました。その後も定期的にサポーターは追加され、今では70人にまで増加。出身国は24か国・地域、対応言語は21にのぼります(2025年3月現在)。ここまで広範囲に整備しているのは、全国でもほとんど例がありません。ちなみに、弊社・株式会社LEIDEASでも4人の社員がサポーター(英語、中国語、クメール語)に認定されています。

認知度向上のための交流会を開催予定
このように外国人在住者にとって頼もしいサポーターですが、なにせ昨年始まったばかりの取り組みのため、まだほとんど知られていません。せっかくの制度も活用されなければ、課題解決は進まないまま。それはとてももったいないこと。そこで弊社では県と協力して、IBARAKIネイティブコミュニケーションサポーターの認知度向上を目的とした交流会を開催することになりました。9月14日にスタートし、その後も毎月第2日曜日に開催していく予定です。

会場は23RD studioで、今後もここをコミュニティセンターとして活用していきます。実際のところ、外国人にとって県庁や役所は心理的ハードルが高く、相談に行きにくい傾向があります。町の中にある、ふらっと立ち寄れる拠点が必要ではないかと考え、実施することになりました。
なお、弊社では以前から「親子学堂」という交流会を実施しており、交流会ではこのノウハウを活用。おしゃべり、折り紙、料理、ザリガニ釣り、農業など様々なことを体験しながら、IBARAKIネイティブコミュニケーションサポーターの存在を知ってもらいます。同時に、外国人在住者が生活や子育てで困っていることなどを把握し、今後のサポート体制に生かしていく予定です。
