注目記事
China Report No.08「日立のパンダ誘致を盛り上げる「ぱんだーるくん」爆誕!!」

【No.08】日立のパンダ誘致を盛り上げる「ぱんだーるくん」爆誕!!

2月15日、NPO法人茨城県日中友好協会(茨城日中)の新春交流会が開催され、そこでパンダ誘致を盛り上げるための新キャラクター「ぱんだーるくん」と「ぱんだーなちゃん」がお披露目された。NHK水戸放送局をはじめ、各メディアでも大きく紹介され話題を呼んでいる。
キャラクターが誕生した背景には、やはりコロナ禍があった。

コロナ禍でもパンダ誘致を盛り上げたい

「日立市かみね動物園にパンダを誘致しよう!」と茨城県と日立市が表明したのは、2019年2月のこと
。同年6月には「いばらきパンダ誘致推進協議会」が設立された。日本でパンダがいる動物園は上野動物園、アドベンチャーワールド(和歌山県白浜町)、神戸市立王子動物園のわずか3園のみ。上野のレイレイ、シャオシャオ、さらには北京オリンピックのビンドゥンドゥンを持ち出すまでもなく、パンダ人気は絶大で、誘致が実現すれば県北地域の活性化に弾みがつくのは間違いない。

実現に向けた取り組みを始めた協議会だったが、20年にコロナ禍が直撃し、活動は停滞を余儀なくされた。そんな中でも茨城日中では、パンダ誘致の機運が途切れないよう「パンダアートコンテスト」を20年、21年に実施。そして今年登場したのが「ぱんだーるくん」だった。

「ぱんだーるくん」誕生のストーリーはこうだ。子どもたちが人気キャラの「ねば〜る君」に「パンダを連れてきてほしい」と手紙を送った。願いを叶えてあげたいけど、コロナ禍で先行き不透明。それでも、「双子のパンダの妖精なら知っているネバだから、パンダが茨城に来てくれるように一緒に盛り上げるネバね!そうしたらいつかパンダが茨城に来てくれるかもしれないネバよ!」と応え、紹介してくれたのが「ぱんだーるくん」と「ぱんだーなちゃん」だった。

「パンダンス」を踊りながら、びょ~んと伸びる3体のキャラクター

オリジナルの「パンダンス」も作成

茨城日中の五十嵐則夫理事長は「すでに高い知名度がある、ねば~る君の力を借りようと、彼の制作会社にパンダのキャラクターデザインを依頼した」と話す。そのため、ねば~る君に似た容姿とともに、体が伸びる特徴も備えたキャラクターが爆誕。3体がびょ~んと伸びる姿に子どもたちは大喜びし、会場がどっと沸いた。

さらに、「パンダンス」も作られ、日立市内の高校生らとともにダンスを披露した。このオリジナルダンスも力が入っており、作曲はSUNNY BOY、振り付けはラッキー池田と著名人が手掛けている。今後、幼稚園を訪問して子どもたちとダンスを踊るなどして誘致活動を盛り上げていく考えだ。「パンダの誘致には時間がかかるかもしれないが、親しみやすいキャラクターを通じて機運を高めるとともに、日中友好にも貢献したい」と五十嵐理事長は話す。

コロナ禍で中国に訪問ができない中でも、県はオンラインで中国側と意見交換を継続している。そして今年9月には、日中国交正常化50周年を迎える。この記念すべき節目にパンダ誘致の道筋が見えるようになることを期待したい。

おすすめの記事