注目記事
地域再生の糸口探る「幸月 謎解き探検隊」!!

2023年12月23日、ワークショップ「幸月 謎解き探検隊」を開催。子供から大人、日本人から外国人までが多数集まり、地域再生に向けた様々なアイデアが出ました。

創業百年を超す老舗人形店が閉店

「幸月(こうげつ)」は、二十三夜尊桂岸寺の近くにある人形店。創業百年を超す老舗でしたが、時代の変化とともに人形の需要は減り続け、惜しまれつつも2023年に閉店しました。確かに核家族化が進み、孫にお祝いするといった機会は減りました。五月人形や雛人形、羽子板などを置いてある家もかなり少なくなっているはずです。

さて閉店した幸月でしたが、店舗スペース、人形の保管庫、作業場などを含めた敷地はかなりの広さ。古田幸男社長にとっては放置するだけでも維持費がかかる悩みが出てきました。そこで23RD studioが、「ここを多くの地元住民が参画する、地域再生の拠点にするのはどうでしょう?」と提案。

まずは多くの人に幸月の中を内見してもらい、それぞれが感じたアイデアを発表し合うワークショップを実施しよう。そうして開催されたのが、「幸月 謎解き探検隊」というわけです。

今回のワークショップに先んじて、古田社長に取材を実施。残っている資料やお話から、幸月創業から現在に至るまでの沿革を作っていきました。そのときの取材の様子を萩谷茂さんが動画にまとめているので、ぜひご覧ください。萩谷さんはJA茨城県中央会で、動画マーケティングのお仕事をされています。

広い店内を散策!

イベント開始時間になると、さっそく「探検隊」たちが幸月の店内を散策。広い店内は冒険心をかき立てられます。実際、子供たちは興味津々でした。

ワークショップでアイデア交換

その後は、いよいよワークショップの始まりです。30名以上の方々が参加してくれました。

最初は、長谷川幸 茨城県生涯学習・社会教育研究会会長の講話。「水戸も風水によって形成された町で、旧跡や地形にはそれぞれに意味があります。それらを読み解くと、地域再生のヒントがきっと得られますよ」と述べました。今までそんな視点で考えたことがなかったので、目から鱗が落ちる思いでした。

水戸における風水の流れについて講演した長谷川幸 茨城県生涯学習・社会教育研究会会長。

 

次は古田社長へのインタビュー。往時の谷中、末広町についてお尋ねすると、「お祭りのような特別な日でなくても、つねに人でにぎわっていました。人口も多い時代でしたからね。昭和全体を通して、人形の需要は伸びていきました」と語ります。

しかし、その後はライフスタイルの変化、人口減、さらには東日本大震災と原発事故が追い打ちをかけました。周辺も今ではすっかりシャッター通りに。苦境の中ではありますが、なんとか再生の糸口を見つけて行きたいものです。

最後はそれぞれが頭に描いた「幸月再生プラン」を発表。この場所をどんな風に活用したいか、活用してもらいたいか。日本人から外国人まで10名以上の人たちが、様々なアイデアを披露しました。

どれも聞いていてワクワクするものばかり。出てきたアイデアをざっくりまとめますと・・・

・幸月の人形や谷中の歴史がわかる展示スペース
・外国人観光客向けの和のスペース(着付け、茶道)  ・外国人との交流の場
・クラフト作家たちのギャラリー  ・宿泊スペース  ・カフェ  ・貸し倉庫
・子供と一緒にいれるオフィス  ・学生向け勉強スペース  ・シェアオフィス
・シニア層の社交場  ・地域誌を発行する編集部&印刷所

過去と未来、子供と大人、日本人と外国人、それらがボーダーレスで交流できる場となれば、とても素敵なにぎわい拠点が実現できそうです!

これにて「幸月 謎解き探検隊」は終了し、その後は木蘭酒家に移動して年末交流会。それぞれが抱いている町への想いを存分に語りました。

思えば23RD studioも木蘭酒家も、地域にあった廃ビルや空き店舗をリノベーションして、活動拠点として再生させました。

その広さ、歴史の深さから考えても、幸月にはもっと多くの可能性があります。多くの人が参画し、魅力的な再生拠点になることを願っています。

おすすめの記事