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流しそうめんで楽しんだ“中国親子教室”─気楽な情報交換の場所に

23RD studioの新しい取り組み「亲子学堂(親子教室)」

さまざまな創作・交流・発信の拠点として8月に水戸市松本町にオープンした23RD stuido。
社会人向けキャリアスクールCC Programや、先日の末広まつりへ実行委員としての参加など、いろいろな取り組みをはじめています。

そんな取り組みのひとつとして、新しくはじまったのが「23RD 亲子学堂」。日本語で言うと「親子教室」のようなニュアンスのタイトルがつけられたこのイベントは、茨城に住む中国人親子の交流の場所となっています。

9/11(日)に開催された「23RD 亲子学堂」には約25人以上の親子が参加し、単なる情報交換というだけでなく、親同士・子ども同士の楽しい交流にあふれていました。

参加者からは「うちは一人っ子なので、同年代の子どもたちと気兼ねなく遊べる機会があって嬉しい」「子どもも楽しんでくれるし、大人も中国人同士気楽に話せるのも楽しい」など好意的なコメントが多く聞かれました。

当日の盛り上がりに23RD studioスタッフも手ごたえを感じています。
「まずは喜んでもらえてホッとしました。毎回参加したいというお声もいただいてありがたいです。そして何より子どもの姿に癒されますね(笑)」

この日は、3組の日本人親子の姿も。
そのうちのお一人にお話をうかがうと、「以前中国へ留学していたので、こうして中国語で皆さんとお話できる機会があって楽しいです」と地元での国際交流を楽しんでおられました。

今後に関しても随時参加希望者は受付中です(国籍不問・ただしイベント中もちいられるのは、原則中国語だけですのでご了承ください)

「在日中国人の悩み」を解決できるきっかけの場所に

こうした取り組みのきっかけの一つに、ある種の問題意識があったからと23RD studioの黄磊代表は語ります。
「日本人の皆さんもそうだと思いますが、小さいお子さんたちがいる家庭だと、どうしても住んでいる地域のコミュニティだけの生活になりがち。SNSなどでの連絡だと不十分なこともある。それが在日中国人だとなおさらです」

茨城県に縁をもち、茨城県という土地とそこで暮らす日本人に好意をもつからこそ、茨城県での生活を続ける在日中国人の皆さん。それでも外国での生活の大変さは少なくありません。

だからこそ、親子で気楽に遊んだり、情報交換できるような場所を作りたかった─。
黄磊代表はその想いを形にし、「毎月第2日曜日の恒例行事に」と考えています。

「子どもたちが大きくなるまで、長く続けていきたいですね。子どもたちは日本で生まれ、日本の文化の中で日本語を使って暮らしています。それはとても素晴らしいことですが、ルーツである中国の文化と言葉も知ってほしい。"23RD 亲子学堂"がそうしたことを学ぶきっかけになれたら、とも思っています」

お昼ご飯は、ご近所の方が用意してくれた"竹"を使った流しそうめん。子どもたちは大喜びで、そうめんをほおばっていました。
この可愛らしい子どもたちが、日本と中国という2つの母国を固く繋げる“かすがい”として健やかに育まれる─。
「23RD 亲子学堂」はそうした場所となるための第一歩を踏み出しました。

当日は仁王門の外からも、子どもの楽し気な声が聞こえました。少しずつかもしれませんが、町の賑わいが戻ってきていると感じられるシーンが増えてきました。

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