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茨城×中国INTERVIEW #13【呉佳雨さん】

INTERVIEW │ 茨城大学大学院 理工学研究科 呉佳雨さん

呉佳雨 さん

- 日本に興味をもったきっかけは何だったのでしょうか?
ありきたりですが、アニメや漫画をよく見ていて。当時はこれ…中国語のタイトルだと《美少女战士》なんですけど…そう、『セーラームーン』!よく見ていました。
当時アニメだと中国語の吹き替えがあるものが90年代の作品しかありませんでした。それ以降のものは日本語音声で中国語字幕。
でも子供ながらにその状態で真剣に見ていると、なんとなく日本語の響きとその言葉の意味が分かってくるんです。夏休みなんかは一日中日本語音声のアニメを流しっぱなしにして、日本語を聞きながら他のことをやったりして。そんな風にして自然と日本語が身についていきました。

だから中国から同期の留学生と一緒に日本の空港に着いた時、それらしい人が近づいてきたので「日本語学校の○○先生ですか?」って日本語で話しかけたら、先生も同期の留学生もみんな驚いてました(笑)。
「なんでもう日本語喋れるの!?」って。

- なぜ茨城大学を受験されたのですか?
東京から近かったのもありますね。いろんな所に行ってみたかったので。
はじめて茨城に来た時は水戸駅で降りたので特に何とも思わなかったのですが、次に来た時は隣の赤塚駅でうっかり降りちゃって。その時はまわりに何もなくてちょっと戸惑いました。茨城に住んで本当に大丈夫かなって(笑)。
でも住んでみたら結構何でもありますよね。特に学校の近くは色々あるし、バスで移動もしやすいし。とても住みやすいです。自分好みのお店探すのも好きなので、ご飯屋さんとかもいろんな場所行ってますね。

- お気に入りのお食事はやっぱり中華ですか?
実はインドカレー! 中国でカレーっていうとほとんど日本式のカレーなんですよ。もちろんそれも美味しくて、食べ慣れていますけど、インドカレーはちょっと発見でした。
中国ではインドカレーってあんまりメジャーじゃないというか、あまり受け入れられてない感じがあるんですよね。でも日本のインドカレーは美味しい! 水戸にもたくさんありますよね? いつか両親もぜひ連れていきたいと思っているんです。

- 呉さんは今年の春から大学院に進学されました。
はい、茨城大学大学院の理工学研究科の1年生です。細胞の中のDNAの損傷とかその修復について学んでいます。将来的にこの分野で就職? うーん、まだ決めていないです。個人的な性格の話になるんですが、私は「行き当たりばったり」(笑)。やりたいことがいろいろあるんです。

例えばプライベートな目標でいうと"日本周遊"! この2年半はほとんど茨城から出ることすらできなかったので。日本にきて最初の1年は本当に毎日どこかに出かけてました。有名な観光地もそうでないところも。
外国人にとってはマイナーだけどオススメなのは世田谷の豪徳寺。招き猫でいっぱいのお寺で一見の価値ありですよ。

- 休日はどのように過ごされるのですか?
私、けっこうアクティブな方なんです。大学行って、アルバイトして、土日は勉強会やイベントに顔出して。23rd Studioでやっている抖音勉強会や、茨城県主催の国際交流協会や日中友好協会のイベントに参加したり。笠間で焼き物体験が出来たのは楽しかったですね!
だから、「今日は休み」っていう感じにあまりならないんですが、「リセットしよう」「リフレッシュしよう」っていう時は逆に一歩も外に出ないかな。閉じこもって料理してる、みたいな。
我ながら極端ですね(笑)。

- 今後の目標やテーマがあれば教えてください。
流れに身を任せて生きる、ですね。日本に来たきっかけは漫画やアニメで、その舞台となっている「本当の日本」を見て、感じてみたかったというのがあります。
リアルでものを見たい、知りたいというのが私の中に動機として常にあるんです。そしてその場に行ってみたら想像もしなかった展開が待っている。そうやって世界観や価値観が広がっていく気がするんです。
だからこそ何でも自分で決めつけず、流れに身を任せて、いろんなことを体験していきたいと思っています。

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