株式会社LEIDEASでは留学生のキャリア支援を展開しており、入社実績は100件以上に上ります。入社した人の中にはメキメキと頭角を現し、必要不可欠な人材に成長した“元留学生”も出てきました。当社ではそうした活躍する人材を招き、現役留学生に話を聞いてもらう「事例発表会」を定期的に開催しています。5月15日に開催したものですが、旭物産と三上建築事務所の事例をご紹介します。
技能実習生の管理で不可欠な人材に
創立50周年を超える株式会社旭物産は、カット野菜としては小売り向け全国2位の売上を誇っています。茨城県内に三つの工場があり、「野菜を通じて人々を健康にし、幸せにする」ことをモットーに掲げています。
そんな同社の社員はなんと2割が外国人で、その多くが技能実習生。彼らを管理する高度人材として、日本の大学を卒業したベトナム人のジュンさんが2018年に入社しました。
ジュンさんの主な勤務先は工場。外国人の気持ちがわかるので、そのフォローにつとめています。
「みんな日本のルールに合わせていくのは簡単ではありません。それでも食品を扱う会社なので、衛生面は最重要。まずはこの部分が徹底できるようにしていきます。また、誰でもホームシックにかかるもの。孤立しないようなケアにも気を配っています」。
頼もしいジュンさんですが、日本企業の仕事で意外なところで苦労があったといいます。
「実は茨城弁の聞き取りが今でも大変です。学校で習った日本語と違いますので(笑)。今でも勉強してます」とのこと。語尾やリズムに特徴がある茨城弁。ぜひ、茨城弁にも堪能なベトナム人社員として活躍し続けてほしいです(^^)/
未経験から開始し、広報・通訳で大活躍!!
お次は三上建築事務所。同社が設計した建築物は、日本全国はもとより韓国や中国、欧米圏に至るまで世界中に存在します。
今回登壇したのは、中国西安出身の金昱伸さん。益子社長が中国へ出張するときは同行して通訳を務めたり、広報として外国語版サイトの運営、海外建築メディアへの掲載、建築賞への応募などを手掛けています。なお、弊誌LIのインタビューにも登場していただきました。
金さん、実は弊誌LI広報のNana(顧海霞)とは茨城大学教育学部時代の友人。二人は、話を聞きに来た現役留学生たちに伝えました。
「卒業してから仕事を通して友人に会えるのは、とても感慨深いです。大変なことも多いですが、コツコツ仕事をしてきたかいがありました。皆さんも将来、友人と仕事で関わりが出るといいですね。励みになりますよ!」
そんな先輩たちの話を聞いた現役留学生から質問が出ました。
「正直、何が自分に合っているかわかりません。手掛かりがない不安があります」
すると、金さんは「不安は私も同じでした。だって建築事務所に勤めたこともなかったし、そもそも建築の勉強をしたこともなかったので……。でも縁があって働く機会を得て、入社してからは先輩たちがサポートしてくれました。チャンスは思わぬところから広がるかもしれません。だから、できることからまずは手を付けてみてはどうでしょうか?」とアドバイスを送りました。
終了後は、現役留学生に加え、林会長、益子社長も参加して木蘭酒家で打ち上げ。企業のトップと直接お話できる機会は多くありません。この貴重なチャンスを生かして、留学生たちも話に花を咲かせていました。みんながんばれ!加油!!