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『留学生みらい会議2026 MITO-UP vol.10』開催!

留学生と学生、地域が描く「クリエイティブタウン構想」

水戸市末広町の「23RD studio」を拠点に、留学生のキャリア形成や地域とのつながりを支援するプログラム「留学生みらい会議」。

その活動の一環として不定期に開催されている「MITO-UP(ミトアップ)」は、留学生による新事業アイデアのプレゼンテーションやディスカッション、先輩起業家・経営者による講演などを通して、参加者同士が学び、交流するプレゼンミーティングです。

その第10回となる「留学生みらい会議2026 MITO-UP vol.10」が、8月23日(日)に開催されました。

留学生3人が描く、新たなビジネスの可能性

第1部では、3人の留学生が新事業のアイデアをプレゼンしました。
発表されたのは、いずれも自身の経験や社会の課題を出発点とした個性豊かなアイデアです。

一つ目は、留学生を単純な労働力として捉えるのではなく、一人ひとりの能力と企業側のニーズを適切にマッチングする人材派遣事業。

二つ目は、来日したばかりの留学生が戸惑いやすい行政・銀行などの各種手続きから、生活用品の購入までをワンストップでサポートするサービス。

そして三つ目は、AIを活用した需給予測によって食品ロスの削減を目指すアプリケーションの開発提案です。

いずれも社会の課題を的確に捉え、そこにビジネスの可能性を見いだした魅力的なアイデアでした。
(それに加えて印象的だったのは、3人とも流ちょうな日本語で堂々とプレゼンテーションをおこなっていたことです!)

プレゼン後には、留学生みらい会議のパートナー企業の皆さんから講評もおこなわれました。実際にビジネスの現場で活躍する方々からの率直な意見やアドバイスは、発表した留学生にとっても、参加者にとっても、貴重な学びとなりました。

留学生の視点で新しいアイデアをプレゼンテーション

「クリエイティブタウン構想」で、学生と地域の未来を描く

今回のMITO-UPで大きなテーマの一つとなったのが、「クリエイティブタウン構想」です。
開会のあいさつで、留学生みらい会議の黄磊代表は、

「せっかく学生が多い場所なのだから、かつて賑わっていたこのエリアを学生たちと一緒に盛り上げたい。そういう思いで『クリエイティブタウン構想』を始めました。ここを他エリアのモデルケースにできるようにしたい」

と、その思いを語りました。(末広町から約半径2km圏内には大学や高校など教育機関が多い地域)
その言葉を受けるように、第2部では現在進行中の地域プロジェクトについて発表がおこなわれました。

留学生みらい会議 黄磊代表は自身も元茨城大学留学生

 

まず紹介されたのは、茨城大学の学生を中心に進められている「末広モンパルナスプロジェクト」。発表では、その具体的な取り組みの一つとして「水戸谷中みらい構想」が紹介されました。

このエリアは学生が多く集まる一方で、いわゆる「学生街」としての雰囲気が十分に形成されていないと彼女たちは感じていました。そこで地域が持つ歴史やそこに暮らす人々の思い出を大切にしながら、学生たちの活気を原動力に持続可能な発展を目指していくことがこのプロジェクトの大きなテーマです。

現在二つのプロジェクトを軸に取り組みが進められています。

一つ目は、地域の人々がつながる新たな交流拠点を目指す「谷中ステーション」。

そして二つ目は、“ドリンクを通じて谷中を広める”を合言葉に、キッチンカーでコーヒーやモクテルを販売する「谷中珈琲」です。

学生ならではのフレッシュな視点とアイデア、そして地域を盛り上げたいという熱い思いが詰まったプレゼンテーションとなりました。

「末広モンパルナスプロジェクト」の内容のみならず彼女たち自身の成長にも賞賛の声が

 

第1部・第2部それぞれの講評をおこなった茨城大学地域未来共創学環の伊藤雅一先生からは、学生たちのプレゼンテーションに対する具体的なアドバイスとともに、新たな視点に気づくためのヒントが示されました。

また、「ビジネスの厳しい世界で活躍する先輩方から厳しい言葉もあったかもしれませんが、ぜひ参考にしてほしい」
というエールも送られ、学生たちのこれからの挑戦を後押ししました。

参加者に気づきを与える的確な伊藤先生による講評

学生と地域をつなぐ「ポップアップスタディーズ」

第3部では、水戸市協働事業提案制度「わくわくプロジェクト」の一つとして実施されている「ポップアップスタディーズ」の活動が、合同会社shinkaの中村聖代表から紹介されました。

「ポップアップスタディーズ」は、末広町の桂岸寺門前通りで11月から1か月間の期間限定で「ポップアップ店」を運営する予定です。
現在までに学生たちと町を歩きながら地域をリサーチし、アイデアを出し合ったり、地元で人気の飲食店経営者にインタビューしたりするなど地域について知るためのさまざまな活動をおこない、開店にむけて準備が進められています。

学生自身が地域を歩き、人と出会い、地域の魅力や課題を知る。その経験をもとに新しいアイデアを生み出し、実際のまちづくりへとつなげていく。

これもまた「クリエイティブタウン構想」と思いを共有する取り組みです。学生と地域が一緒になって新しいまちの姿をつくっていく今後の展開に期待が高まります。

中村代表による魅力的かつ学びの多いワークショップの紹介

「してもらう」から「一緒につくる」へ

今回もMITO-UPには出身地はもちろん、年齢や立場も異なるさまざまな人たちが集まりました。
それでも参加者の間には一つの共通した思いがあります。

それは「地元をもっと良くしたい」「このまちをもっと盛り上げたい」という真摯な情熱。

まさにその思いを象徴したのは、留学生がプレゼンの中で語りかけた言葉。
「今まで地域の方にはとてもお世話になりました。次は私たちが何かを返す番だという思いがあります。一方的に何かをしてもらい続けるのではなく、今度は地域社会を“一緒に”つくっていきたい」

この言葉には、留学生と地域とのこれからの関係を考えるうえで、大切な視点が込められているように感じます。「支援する側」と「支援される側」という一方向の関係ではなく、お互いの知識や経験、アイデアを持ち寄り、ともに地域をつくっていく─。

留学生、学生、企業、地域住民。それぞれ異なる背景を持つ人たちが出会い、新しい価値を生み出していく「MITO-UP」。第10回となる今回の開催は、これからの水戸のまちづくりと、多文化共生のあり方を考えるうえでも意義のある一歩となりました。

 

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