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【在日中国人モニター嗜好調査】あの人気外食がまさかの地雷だった!?

14.3%

普段の外食でイタリアンをよく利用すると答えた在日中国人の割合 ※当社調べ

 

イタリア料理は味が薄いし、ボリューム不足!?

例えば何でもないある日の昼休み、同僚や友人と「じゃあお昼ご飯でも」というシーンで和食・中華・イタリアンからお店を選べと言われたら、あなたはどのお店を選ぶだろうか?

考慮すべきTPOはいくつかあるだろうが、この3つの選択肢は日本人にとっていずれも無難であるように思える。
しかし、こと若い中国人と食事をするにあたっては、イタリアンは“地雷”である。

茨城県内在住の20代~30代の中国人を対象にしたアンケート(LI調べ)では、中華料理の支持は言うまでもないが、和食も約半数が「よく利用する」と回答した一方で、イタリアンを「よく利用する」と答えたのはわずか14.3%にとどまったのだ。ちなみに日本人は約50%が好きな料理のジャンルにイタリアンをあげている(参照:『食のジャンル』に関するインターネット調査2021年」マイボイスコム調べ)。

茨城県にもイタリア風パスタやピザをウリにした店は多く存在する。もちろん手頃な値段で気兼ねなく利用できるファミリー向けイタリアンレストランチェーンもある。なのにもかかわらず、である。サイゼリヤのヘビーユーザーである筆者としては非常にショックだったので、実際に数人の県内在住中国人にその理由を聞いてみた。
すると「高級店。値段が高い」「味が薄い」という意見とともに、特に男性を中心に「量が少なく満足感がない」という答えが目立った。確かにこれらの要素は中華料理と正反対だ(あくまでイメージが先行している面もあるが)。
おおよそ日本人がフランス料理に対して感じている「敷居の高さ」のようなものを彼らもイタリア料理に感じているらしい。

ただこの1~2年でサイゼリヤは「萨莉亚」として中国本土で急速にシェアを伸ばしている。味付けやイメージ戦略にも工夫を重ねている。
そのため数年後に同様のアンケートを実施したら結果が大きく変わっているかもしれない。

だが当面は、もしあなたが若い中国の友人にお腹一杯になってもらうべくランチを御馳走するのならば、イタリアンを候補から除外するべきだ。それが彼らの心も体も満足させるためのクレバーな選択となることだろう。

 

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