LI広報のnanaです。11月3日は文化の日。この日23RD studio3階では、異文化交流ミーティングというまさにピッタリなテーマの「朱舜水交流会」を開催し、私が司会を務めさせていただきました。
中国にいた頃は知らなかった
朱舜水(しゅ しゅんすい)とは、約350年前の明末清初に日本に渡来してきた中国人で、その後徳川光圀公の学問の師になりました。ただ、私が中国にいた頃は彼のことを知りませんでした。歴史の教科書にも載っていませんし、全員が知っているほど有名な人物ではなかったです。
私が朱舜水を知ったのはもちろん水戸に来てからで、しかも最近のこと。水戸は朱舜水と縁が深い土地ではあるものの、現在では風化してしまっている感じがします。
ところが、知れば知るほど面白いのです!! 私自身も中国から日本に渡って生活しているのでとても親近感が沸きますし、中国人と日本人の異文化交流のドラマに胸が熱くなります。ぜひ茨城の方々に朱舜水の魅力を知っていただきたい、そう願って今回の交流会を開催しました。
朱舜水の“推し活”をしている滝口さん
最初の登壇者は全国通訳案内士(中国語)で、LIの編集も担当している滝口亮さん。滝口さんがLI WEBでまとめている朱舜水の記事を読むと、どんな人物だったのかがわかるのでぜひご一読ください。
滝口さんは中国留学さらには中国関係の仕事を経て、空海や孫文のように日本と中国の双方に関係のある人物に興味が出たとのこと。その過程で朱舜水と徳川光圀にも注目。ところが、水戸黄門・徳川光圀は超有名なのに対し、朱舜水がまったく有名じゃないことを残念に思い、10年ほど前から“推し活”を始めたそうです。
茨城だけじゃなく、東京や長崎にまで取材に行っているので記事を読んでみてください。新しい発見がたくさんありますよ!
朱舜水はコーヒーを飲んでいたかもしれない!?
お次は、鈴木誉志男サザコーヒー代表取締役会長にご登壇いただきました。テーマはなんと「朱舜水は江戸時代の日本でコーヒーを飲んでいた!?」。
もちろん、そのような記録は残っていないのですが、鈴木会長の話はとても説得力があり、みなさん興味津々で聞いていました。さらに鈴木会長は再現したコーヒーまで準備して、振舞ってくれました。いつも飲んでいるものよりも苦みが濃かったです。
鈴木会長のコーヒー説は、こちらで読むことができます。朱舜水と光圀公がコーヒーを飲みながら、話し合っていたと想像すると面白いです。
この後、鈴木会長と滝口さんが対談。お二人は意図せず、同じ東洋大学の卒業生とのこと。これも朱舜水が呼びよせたご縁でしょうか?
木蘭酒家で打ち上げ交流会
最後は木蘭酒家に場所を移し、中華料理やお酒を口にしながら打ち上げ交流会。みなさん講演の感想などを語り合っていました。
「水戸に長く住んでいるけれど、朱舜水のことはほとんど知らなかった。これから関心を持ってみるよ!」と話している人が多かったです。
今後もこのような異文化交流をテーマにした交流会を開催していきます。リクエストがある方は事務局までご連絡ください。