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【LEIDEAS広報nanaが考察する】中国と日本スポーツ文化の違い

こんにちは!
LEIDEAS広報のnanaです。今やすっかり茨城の生活に馴染み、毎日を楽しんでいる私ですが、やはり日中の文化の違いを感じる機会は何度もあります。なかでも来日当初驚いたのは、
スポーツ文化! 今回はその違いの一端を私自身の視点からご紹介します。

日本に留学してから初めてスポーツを経験

nanaは茨城大学では教育学部保健体育科に所属していました。
そこで一緒に学んでいた日本人学生のほとんどは、幼い頃から様々な運動を経験していました。でも、私はスポーツ経験ゼロ。
驚くかもしれませんが、すべてのスポーツを大学の授業で初めて経験したのです。
水泳の授業で人生初のプール! ハンドボールもソフトボールもバスケットボールも初めて!! 慣れないバスケ運動の激しさには吐きそうになったのを今でも覚えています(涙)。テニスも当時は苦手でしたね。実技ができない代わりに、ひたすら真面目にレボートを書くことでA評価をもらったほどです。このとき強烈に感じたのは、日本と中国の体育教育に大きな違いがあるということでした。

茨城大学体育科のみんなと記念撮影。

中国には部活がない

また、周囲の日本人学生から多かった質問が、「今までどんなスポーツしてきたの?」でした。これは日本人ならごく普通の会話かもしれませんが、当時の私はただ戸惑うばかりで、「何でこのような質問をされるのだろう?」とよく分かりませんでした。
そして、後から知ったのです。日本に「部活」という独特な文化があることを。身近にも体育系サークルや運動部で部活をやっていた学生がいました。教育課程内の活動ではないのに決まった時間に部員が集まって、一生懸命に練習を行っているのはとても不思議でした。多くの日本人が中学、高校、大学を通して何らかの部活に入っているのですから、それはスポーツ経験が多いのも納得です。

卒論をまとめるのは本当に大変でした。ですが中国での調査からも、日本の部活の活動頻度の多さがはっきり分かりました。

日中のスポーツの違いを卒論テーマに

こうして感じたスポーツにおけるカルチャーショックを、私は卒論テーマに選びました。タイトルは「大学生スポーツ集団の実態からみた日本と中国の違い」。
中国側の状況を調べるため浙江省杭州市にある浙江大学へ二回も行き、現地でアンケートを取りました。それだけでも大変だったのに、調査結果をまとめるためゼミ室で何回も徹夜しました。本当に苦労しましたが、自分が選んだ研究テーマに真剣に向き合ったことは、人生の宝物になっています。
その時の研究レポートから、日中間のスポーツの違いを紹介したいと思います。

中国は学業重視で体育軽視

日本の子供の習い事人気ランキング1位は水泳です。
たしかに、私の息子も最初の習い事は水泳でした。やはり日本人にとってスポーツはとても身近です。
それに対して中国の子供の習い事は、ピアノや絵画のような芸術系が多いです。
日本の子供はほぼ100%が中学校で部活に入っています。通常の体育の授業もあるため、学校で毎日のように体を鍛えていることになります。
また、甲子園(全国高等学校野球選手権大会)に代表されるように、各地域で各種の大会が行われ、日本の子供たちはそれに向けて常に準備をしている。これは、まさに私が今、毎日目にしていることです。家の隣はすぐ中学校のグランドで早朝から野球、軟式テニス、サッカー(雨天でも練習してます)の練習をする学生たちの姿がよく見られます。日本では日常的な光景かもしれませんが、「せっかくの夏休みで良くこの炎天下で部員が集まって練習できるなぁ」と中国人の私はいつも感心しています。
一方、中国の学校は「学業重視」の理念が植え付けられており、放課後もさまざまな塾に行き、帰宅しても山ほどの宿題が待っています。体を鍛える時間はなく、学校も親も生徒自身も体育教育を怠っていると言っても過言ではありません。夏休みの期間を利用し不得意な科目を補習したり、塾の集中コースなどを受けたりするのが普通です。

テニスサークルのメンバーたちと。今や私にとってメンバーとのテニスの時間はとても大切なものです!

テニスに夢中になる日々

私は来日して13年目。留学するまでスポーツと無縁だった私ですが、今は6歳の息子と一緒にスポーツ(硬式テニス)を楽しむ毎日を味わっています。
所属しているテニスサークルのメンバーと週2回ほど、テニスのママ友や子供たちと一緒にプレーする時間はとても大事なひと時です。そのうち子供とペアで大会に出ることを楽しみにしています。

いつかは息子とペアで大会に出たい!! そんな目標もできました。

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