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留学生いばらき体験ツアー、今回は県北へ!!
かなさ笑楽校にて記念撮影。

茨城県と常陽ボランティア俱楽部(常陽銀行)が定期的に共催している留学生向けツアーが、12月7日に催行されました。これは県内の大学に在籍する留学生に茨城県の魅力を知ってもらい、いばらきファンとして将来も応援してもらうことが目的。本誌LIも茨城大学留学生の募集に協力し、中国、ベトナム、インドネシアの留学生たちが集まりました。今回の目的地は県北。素朴な自然、美味しい特産品に留学生たちも興味津々の様子でした。

なお、前回の留学生ツアーはこちらです↓↓↓↓↓

かなさ笑楽校でそば打ち体験

最初の目的地は、常陸太田市のかなさ笑楽校(しょうがっこう)です。ここは2008年に閉校した旧金砂郷小学校を改修し、2012年にオープンした体験交流施設。日本の小学校の雰囲気に触れ、さっそくワクワクする留学生たち。

人口減によって全国各地の小学校が閉校になっていますが、それでもこの施設のようにリノベーションして地域振興を図る取り組みも増えています。かなさ笑楽校では宿泊部屋が13室あり、84人程度泊まることができます。そして農作業体験・自然散策のほか、そば打ち・豆腐作りなどもできます。

なんといっても、ここ金砂郷地区は国産そば粉の中でも指折りの「常陸秋そば」の産地として全国的に知られています。茨城県認定のブランド品種で、粒ぞろいが良く黒褐色で、蕎麦を口に含んだ時の甘みと鼻腔に広がる芳醇な香りが特に優れています。まさにここはそば打ち体験には絶好の施設。

地元のそば打ち名人たちから教えてもらいながら、留学生たちはそば粉をこねるところから体験。じっくりこねて棒で引き延ばした後、包丁で切る。苦心の末にできたそばを今度は茹で、茹で上がった後は水で冷やして盛り付けします。ここまで本格的に体験している人は、日本人でも多くないでしょう。

ピカピカに光った美しい常陸秋そば。さあ、教室で食べましょう。苦労して作っただけに美味しさもひとしお。みんな満足気いそばをすすっていました。ベトナム人留学生のレ ティ トゥオン ピさんは「そばを作るのがこんなに難しいとは思いませんでした。でも、名人のおかげでなんとか作れてよかった。とても美味しいです」と嬉しそうに語っていました。

紅葉から鮎の塩焼きまで、魅力満載の袋田の滝

お腹が満たされた後、一行が目指したのは大子町にある袋田の滝。「四度の滝」の愛称で古来より有名な、茨城を代表する名勝です。猛暑が長引いていたせいか、紅葉シーズンが後ろ倒しになっており、12月にもかかわらず美しい紅葉を見ることができました。これには留学生一同うっとり。

目を見張るような美しい紅葉。ツアーリーダーの常陽銀行市場国際部副部長 田中勉さんを先頭に、留学生一同で記念写真。

仲見世通りを抜けて入口から入場。滝に続くトンネルは美しくライトアップされていました。これは冬の風物詩「大子来人~ダイゴライト~」。留学生たちはすでに異世界に入り込み、トンネルを出た後への期待が上昇していきました。

そしてトンネルを抜けた先に待っていたのは、轟轟と水しぶきをあげる大迫力の袋田の滝!
中国人留学生の徐暁さんは「こんなに間近で見られるとは思わなかったです。写真映えしますね!」と大喜び。

今度はトンネル奥にあるエレベーターに乗って、さらに約50メートルも高くのぼります。
ここは第2観瀑台。滝の全景を鑑賞できるベストスポットです。なるほど四段にわかれていることがよくわかります。これが「四度の滝」の由来なんですね。

第2鑑瀑台から眺める袋田の滝全景。

滝を鑑賞した後は、食事処「新滝」にて、鮎の塩焼きを食べました。川魚を食べる習慣は日本でも各地で異なりますが、海外から来た留学生たちの反応はいかに!

ほとんどの留学生が鮎の塩焼きを初めて食べ、さまざまな感想が出ました。写真右はアメリカ人ですが、元留学生で今は常陽銀行社員のコボウ・マイケルさん。今回はバス車内での司会を務めました。

「美味しい」「しょっぱい」「にがい」
「骨が多くて苦手」「私は頭だけでなく骨も全部食べました」
「川魚は初めて食べた」「私のふるさとでは川魚は一般的」とさまざまな感想が出ました。

外国人にもオススメの舟納豆!

お次は常陸大宮市にある舟納豆でお土産購入です。納豆は茨城を代表する特産品ですが、臭いがあるため、とくに外国人には苦手な人が多いです。そんな人にこそ舟納豆を食べてほしい!
舟を模した独特なパッケージ。多種多様な商品ラインナップ。そして、なんといっても驚くのは、臭みがないこと。

インドネシア人留学生のアリエルさんは「試食でいただいた納豆は、どれも臭みがなくて驚きました。お土産たくさん買っちゃいました」と話していました。

木内酒造で自慢のお酒を飲み比べ

最後の訪問地は、常陸野ネストビールで世界的に有名な木内酒造(那珂市)。木内敏之社長(写真右中央)も出迎えてくれました。
前回の留学生ツアーでは八郷蒸溜所でウイスキー試飲にご協力いただき、
常陸牛モニターツアーのときもお世話になりました。

今回は木内酒造が誇る常陸野ネストビールや祖業である日本酒などの飲み比べを実施。
どれもスッと身体に入る飲みやすさ。ほろ酔い気分で話に華が咲く留学生たちでした。

すべての行程を終えた帰路のバス車内。たくさんのお土産が手に入り、ご満悦の留学生一同にツアーの感想を聞いてみました。

「水戸とは異なる風景があって、茨城も広いなと思いました。まだまだ知らない場所が多いです」
「県北は田舎ですが、素朴な感じが好きです」
「そば打ちがとても印象に残りました。あんなに本格的な体験は初めてだったので」
常陸野ネストビールまた飲みたいです」などなど、さまざまな感想を述べてくれました。

どうやら心に残る旅になったようで良かったです。ぜひ留学後も茨城ファンとして長く愛してくれると嬉しいです。

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