中国で大人気の球技といえばバスケ!
中国の学校にはサッカー場や野球場はなくても、屋外バスケットボールコートは必ずあります。
中国人留学生に聞けば、茨城でバスケ熱を盛り上げる秘訣がわかるかも!
黄 本日はお忙しい中お集まりいただきましてありがとうございます。筑波大学の中国人留学生3名と茨城ロボッツからは広報の小林さんとデザイナーの永井さんに参加いただいきました。永井さんはどのようなデザインに携わっていらっしゃるのでしょうか。
永井 ポスターやチラシ、グッズまわり、それから会場の装飾、デコレーションなどを担当していたります。
小林 今、永井の手元にロボスケというマスコットがいまして、見たことあるよという人いますか?…誰もいらっしゃらない感じですかね(苦笑)
黄 留学生の皆さんはそもそも茨城ロボッツのことを知っていましたか?
曹 以前友達から聞いたことはありましたが、試合をどこで見るかとか分からないです。
荊 私も同じですね。茨城ロボッツの存在は知っていますし、試合を見たいですけど、どこで見るのかわからない。私の友達も実際に試合を見たことがありません。
張 私は座談会にお招きいただいて、はじめてロボッツの存在を知りました。
小林 私たちクラブはまず地元の方に来ていただくための活動に力を入れているため、まだ中国の方向けに本格的に力を入れられていなくて…。そういう意味でも皆さんがロボッツをよく知らないというのは当然かなと思います。これからいろんなところで、情報発信していきたいなと思っているのですが、留学生の皆さんはどういうところで情報を得られているのでしょうか?
曹 試合のハイライトを動画で見たり…あとはつくばの中華料理屋でポスターを見ました(笑)
黄 中国人がよく行く中華料理屋にポスターが貼ってあると、じっくり見ますね。
小林 中国だとやはりWeChat(中国最大のメッセージアプリ。日本におけるLINEのような存在)ということもあると思うのですが…。
荊 今参加している中国人バスケ同好会の普段のやりとりはWeChatです。あと、中国人留学生学友会の公衆号(WeChat内で共有できるブログ)はよく見ます。
黄 たしかに筑波大学のほとんどの中国人留学生が見ますね。
荊 宣伝するためには試合のインフォメーションとかを公衆号に出していただくとか。
張 母国の人にも知ってもらうなら、ネットサイトやポスターをグループチャットやSNSで宣伝するのが良いと思います。
黄 筑波大学には今現役でおよそ1,000人以上の中国人留学生がいます。卒業生をあわせればつくば市にいるだけでもかなりの数になりますね。それに彼らが自身のSNSで発信すれば、母国の人たちも見ますので、交流活動ができたらいいですよね。
荊 もっと中国の知名度を高めるためには、中国のバラエティ番組にでるのが早いと思います(笑) 去年中国のある番組で、筑波大学のバスケ部と中国のエリート大学のバスケ部が戦ってすごく話題になりました。こういう交流試合をやったほうが良いと思います。
黄 中国でも『スラムダンク』(1990年代週刊少年ジャンプで連載され、日本で一大バスケットボールブームを巻き起こした)は人気だよね。
荊 自分がバスケをはじめたのは小学校3年生から。バスケをはじめたきっかけは忘れましたが、そのころからスラムダンクが好きです。部活、チームメイトの交流など見ているとどんどんバスケをやりたいという気持ちがでてきました。来日後はじめての旅行先は鎌倉でした!(アニメ版スラムダンクのオープニングシーンで有名な、ファンにとっての聖地)
曹 私は1話、2話ぐらいだけ見ました。いつも運動しているから、運動に関するアニメはあまり見ないんです(笑) でも中国の部活との違いが分かりました。
黄 どんなところに日中の部活の違いが?
曹 スラムダンクにはマネージャーがいて、体育館がある。それと授業と練習がきちんと分かれている。勉強と部活を両立していて、管理システムが日本の方が習熟しているような感じがしました。
張 私は『黒子のバスケ』(2010年代こちらも週刊少年ジャンプで連載され、特に女性を中心に人気を博した)のファンです!体育の授業で技をマネして遊んでいました。日中の違いという点で一番印象的なのは、日本の部活はみんな真面目に練習してるんだということ。中国の部活はちょっと練習してすぐ試合する、みたいな感じですから。
小林 中国でもスラムダンク人気なんですね。バスケやってことある・ないに関わらずスラムダンク知っているというのは日本も中国も同じですね。
永井 けっこうスラムダンクって、ヤンチャというか不良少年が出てくるので、「日本ってこんな荒れてるのか」とか思いませんでしたか?
黄 むしろ男として憧れみたいな(笑)