中国と日本のバスケ事情の差が見えてくる座談会の後編です!
中国で大人気の球技といえばバスケ!
中国の学校にはサッカー場や野球場はなくても、屋外バスケットボールコートは必ずあります。
中国人留学生に聞けば、茨城でバスケ熱を盛り上げる秘訣がわかるかも!
黄 中国ではあらゆるところにバスケコートがあり、すぐにバスケができる。一方日本には全然ない!体育館を借りないとバスケができません。
荊 まさにその通り。中国にいた頃は週3・4回くらいバスケをしていたので、日本に来てすぐの頃は困りました。つくば市もいろいろ探しましたが、屋外のコートが見つからない。なのでバスケをやりたいときは、電車に乗って東京の代々木公園まで行ってました(苦笑)
その後、留学生のバスケ同好会に参加して、バスケをやるために学校や市の体育館を予約する日本式のルールがやっとわかりました。
小林 たしかにあまり屋外で見かけることはないですね。たまに公園のバスケットコートを見かけると「不良がいそうだな」みたいな(笑)
黄 中国では夕方になると、街中のあらゆるバスケコートに人が群れています。プレースタイルの面で違いは感じますか?
曹 中国の南と北で違います。南の方は日本と似ている気がします。試合中よく走る。北の方は体が大きいので、ポジショニング重視であまり走らないですね。全国レベルのチームになると、さすがにそこまで明確な差はありませんが。日本の同年代のチームとぜひやってみたいですね。
荊 曹さんはCUBA(Chinese University Basketball Association)でも有名な、半分プロみたいな人ですから。
曹 どんなレベルなのか知りたい。特にガードのレベルは日本が高いと感じています。あと日本のチームは実行力が高い。強いチームはコーチの意図をしっかり理解することと、選手たち自身のやり方がバランスよく実行されている。
黄 ぜひ茨城ロボッツの試合も見てほしいですね。私は何回も見ていますがパスもうまいし、曹さんのいう「実行力」がある感じ。
小林 今シーズンからB1に上がりますが、とにかくB1・B2で何が違うのかというとプレーの強度。フィジカル面が明らかに違う。B1初年度でいきなり上位というのは難しいかもしれませんが、年間である程度の勝ち星を積み重ねるというのが第一目標。実は今シーズンは特殊なシーズンになっていまして、コロナの影響で降格がありません。2021-22と2022-23シーズンは、茨城ロボッツがB1でやることは確定しています。このチャンスを逃さずB1でずっと戦っていく体力をつける必要があるのかなと考えています。
黄 茨城ロボッツがつくば市で試合をするのはいつですか?
小林 年明けの3/26・27つくばカピオで試合があります。開幕戦は10/2アウェーで、ホーム開幕戦は10/16になります。
曹 日本のプロチームの選手採用はどのようなシステムになっていますか。
小林 基本的にはGMが強化編成の責任者で、うちの場合は社長が兼任していますが、ほかのチームの試合を見たり、コスト感を考慮しながら10~13人くらいの選手と契約します。「うちの場合ベテランが必要」とか「若い選手の補強が必要」などクラブによって補強ポイントは様々です。
張 茨城ロボッツの選手はどこから集まりましたか。
小林 本当にバラバラですね。茨城出身の選手は現状1人だけです。全国各地から集まっています。
黄 ロボッツには中国出身の選手もいて、母国が同じ選手がいると親近感がわくと思いますね。我々中国人留学生もせっかく地元にこういうチームがあるわけですから、何らかの形で母国にも発信していきたいですね。
小林 B1昇格を機に、これから看板やポスターを茨城各地に出していく計画はあります。ぜひそれを見た際はロボッツを思い出して、つくばの試合に限らず水戸の会場でも試合を見ていただけたらと思います。
黄 本日はありがとうございました。