INTERVIEW │ 株式会社旭物産
取締役 林正太郎さん(茨城大学卒)/孫彦超さん(茨城大学卒)
- カット野菜製造分野では全国規模の会社ですね。
林:今年で創立50周年を迎える旭物産は、もやしやカット野菜を製造している食品メーカーです。茨城県内に三つの工場があり、カット野菜のメーカーとしては小売り向け全国2位の売上があります。野菜を通して日本人の健康を支えていく、というのが会社のモットーです。
- 孫さんの来日のきっかけは何だったのでしょうか?
孫:もともと私の伯母が東京で暮らしていて、日本の方と結婚して。中国に帰省するたびに話してくれる日本にとても興味を持ちました。中国の大学にも合格しましたが、一念発起して日本への留学を決意しました。伯母夫婦もとても喜んでくれましたね。
- 旭物産への入社のきっかけ
孫:日本の学校を卒業後、自動車関係の会社で3年働きました。人間関係は良かったのですが、やりがいの面で悩むようになって。半年以上悩んだ頃、黄さん(※LEIDEAS代表)にも色々相談して、旭物産を紹介してもらいました。
林:私たちは外国の方がどうしても必要という状況ではありませんでした。ですが、孫さんと話してみて純粋に「いい人材で当社で活躍できる」と感じたから採用しました。入社して2年、今は現場の管理をしながら、社員として品質改善や効率化に取り組んでもらっています。
- 今感じているやりがいは何でしょうか?
孫:自社のカット野菜が近所のスーパーにもいっぱい並んでいて、それをお客さんが手に取ってくれる光景はとても幸せで、誇りに感じますね。また、チームワークを活かして仕事ができるのもやりがいです。野菜を作るときは一人では何もできないんですね。パートさんや実習生、いろんなのメンバーが集まる職場では準備や連携がとても重要で、それがうまくいったときはとてもやりがいを感じます。
- 孫さんから見て、旭物産の強みとは?
孫:品質へのこだわりです。現場でいうと殺菌や温度管理。私は以前他社の野菜工場でアルバイトしたことがあるのですが、旭物産は教育のレベルが全然違います。こういうところが品質の良さと、それを実現するチームワークの良さにもつながっていると思います。あと従業員として感じるのは、福利厚生がとても充実していること。
林:福利厚生に関しては社長の想いが強いです。「利益は目的ではなく結果。その結果を頑張った皆で共有したい」という想いで、例えば賞与や設備などに還元しています。休憩所も見学されると驚かれる方が多いですよ。健康を届けている会社の従業員がまず健康でないといけない。もちろん正社員・パートで区別することなく、です。
- 創業50年の節目。これからのビジョンを教えてください。
林:一歩一歩着実に、目の前お客さんを幸せにしたいです。野菜を軸に少子高齢化という社会問題や野菜の付加価値を考え、その積み重ねの結果ナンバーワン企業になるのが目標です。
私たちは工場で加工品を作っていますが、工業製品ではないんです。様々な規格の野菜を加工し、商品の規格へと仕上げる。そこには人の活躍が欠かせない。そういう意味でも従業員一人一人が活躍していける会社にしていきたいと思います。
- 孫さんの目標は何でしょうか?
孫:私は工場長になりたいです。「現場」・「現物」・「現実」の三現主義を大事に働き、将来はこの素晴らしい工場で管理者としてその経験を活かせたらと思います。
株式会社旭物産│水戸市│