INTERVIEW │ 株式会社三栄製作所
代表取締役社長 南雲 京子さん/経営管理部中国事業担当 王 翠さん
- 王さんが茨城に来た理由を教えてください。
王 中国では自動車の部品メーカーで働いていました。日本の自動車メーカーとのプロジェクトをしていたので、日本人の仕事のやり方・考え方・経営などについても興味がわき、日本に留学に来ました。
茨城大学には中国における日系自動車メーカーの経営を研究している先生がいらっしゃったので、その先生のもとで大学院生として学びました。
- お互いの第一印象は覚えていらっしゃいますか?
南雲 王さんとの出会いは、黄さん(※LEIDEAS代表)のおかげです。この通り小柄な女性だなと思っていたのですが、小柄な割にはすごくハキハキとしていて、話の内容が分かりやすかったんです。日本語が上手というのもありますが、それだけではない内容の聞き取りやすさがありました。
そして力強さを感じました。「気が強そう」というのではなくて「芯がありそう」そういう印象がありました。
王 私もはっきり覚えています。初対面なのにとても親切。私にも分かるように会社の話をしてくれました。「企業の社長さんはとても厳粛」な雰囲気があるんですが(笑)、南雲社長は全然そういうところもなく、女性リーダーとしての会話はすごく感動しました。その良い印象はずっと心と頭に残りました。なのでそれからすぐに、私がこの三栄製作所に入社したら何ができるか、どうしたら力を発揮できるかを考えるようになっていました。
- 王さんを採用したことで会社どんな影響がありましたか?
南雲 王さんは面接のときから、将来リーダーになることを志望していました。その目標が一貫して変わらないところがスゴイなと。目指しているものがずっと変わらないから、その良い意思が自然と周囲に影響してるのではと思いますね。例えば王さんは明るくて、誰か失敗しても、「次があるから!」と必ず前向きなことを言ってくれるんです。
王 小さいころ、父から常に「明るく感謝の気持ちをもって努力すれば、周囲の人が必ず助けてくれる」と言われていました。なので困難なときも、自然と前向きになっていましたね。
-今熱心に取り組まれていることは何でしょうか?
王 一年前から中国の現地法人「天津三栄電梯部件有限公司」の総経理助理兼管理部主任代理として出向しています。管理部での仕事は、人事・総務・財務と中国政府関係の対応。それに品質・製造のこと、会社全体の制度の改善、働きやすい環境整備、そういうことを毎日考えています。従業員の皆さんの目線、ベクトルを合わせることが会社にとって重要ですから。
南雲 王さんは出向しての1年間でやったことがたくさんあります。その実績が認められて、8月から天津三栄の管理部の部長になりました。
-お忙しい毎日ですが、リフレッシュの方法はありますか?
王 休日は、自己啓発の時間となります(笑) 週末、天津・盛和塾の勉強会に参加してパワーをもらえば、月曜日また元気よく頑張れますから。
南雲 日本での盛和塾勉強会に何回か一緒に行ったことがありますが、王さんの正々堂々とした立派な発表で、中小企業の社長さんたちが感動して泣いてしまったこともありました(笑)
-留学生の後輩たちへメッセージをお願いします。
王 留学生たちは、自分を成長させたい気持ちが強い人たち。とてもすばらしいことです。せっかく日本に勉強に来たのだから、日本の企業で働いて、本場の仕事の仕方や考え方を身に付けてほしい。
文化の差を学べば、役に立つことがたくさんあります。その初心を忘れず、任された仕事をしっかり頑張れば絶対に成長できると思います。
株式会社三栄製作所│笠間市│
設立/1972年(昭和47年)
事業所/本社・茨城工場、天津三栄電梯部件有限公司
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