
人とまちと建築。そのつながりが未来をつくる。
留学生みらい会議の地域づくりと学生への期待
【留学生みらい会議パートナー企業】株式会社大山都市建築設計
代表取締役 大山 早嗣
「人とまちと建築は、一緒に考えるもの」。そう語るのは、一級建築士として建築設計を手がけながら、地域の未来を見据えたまちづくりにも取り組んできた大山早嗣さん。建築と地域・人との関わりを通して考えるまちづくりについて、そして大山さんが留学生みらい会議に寄せる若者たちのチャレンジへの期待についてお話をうかがった。
取材・文/桑畑 陽介(Quite)
一級建築士として建築設計に携わる一方、まちづくりアドバイザーとして地域活性化にも取り組む大山さん。その原点は独立直後に携わった商店街の仕事にあった。
「最初は商店街のファサード(建物の正面外観)整備でした。一軒一軒のお店を回りながら、その店らしさや魅力をどう伝えるかを考えたんです」
店舗単体のデザインを考えるだけでなく、通り全体の景観や地域との関係性を意識する中で、視点は自然と「人とまち全体」へと広がっていったという。
「建物や店舗は単独で成り立っているものではないです。仕事を続けるうちに、人とまちと建築を一緒に考えるようになりました」
大山さんが大切にしている“何でも壊して建て替えるのではなく、その建物が持つ価値を見つけて今の暮らし方や生き方に合わせて活かす”という考え方も、人とまちと建築の関係に向き合い続ける中でこそ生まれた信念であろう。
そんな大山さんが「留学生みらい会議」の活動に関わるようになったのも、同じ地域でのまちづくりへの思いからだった。(株式会社大山都市建築設計と留学生みらい会議拠点の所在地は徒歩500mほどの距離)
「まちづくりは、その場所にいる人たちが関わるのが当たり前だと思っています。(留学生みらい会議代表の)黄さんたちが一生懸命活動している姿を見て、学生たちの挑戦を後押ししたいと思いました」

学生たちには、活動そのものだけでなく、「自分たちでも何かを始められる」という気づきを得てほしいと語る。
「一人では難しくても、仲間や大学の先生、地域の人たちとつながれば実現できることがある。“そういう場所があるんだよ” “そういうことができるんだよ”っていうのを知ってもらえればということです。学生のうちにそうした経験をして、将来それぞれの地域で実践してくれたら、お互い良いじゃないですか」
また、留学生が地域に関わることによって生まれる新しい発見や相互理解にも期待している。
「日本人同士でも育った環境や文化は違います。留学生はさらに異なる文化を持っていますから、『そういう考え方もあるんだ』という気づきが生まれます。お互いを理解し合うことで、新しいつながりや活動が生まれていくと思います」
最後に留学生みらい会議に参加する学生たちへのメッセージを尋ねると、大山さんは次のように想いを語ってくれた。
「今は難しい時代になっていると思う。でもそれは新しい仕事を見つけることができる、“逆になんでもできる時代”ということでもある。大切なのは、自分たちが暮らしている社会や環境がどう成り立っているのかを理解すること。その根本をしっかり見つめることで、まだ誰も気づいていないものを自分の仕事にしていくこともできるはず。ぜひ、いろいろなことにチャレンジしてもらいたいなと思います」
人とまちと建築。単体では成り立ちえない関係とその根本。大山さんの言葉は、挑戦する学生に指針と気づきを与えると同時に優しく彼らの背中を押すことだろう。

大山都市建築設計(OOMA)は環境をデザインするチームです。人々が生活を営むコミュニティやまちづくり・建築において、くらしに必要な拠点や、つながる仕組みを具体的なかたちに表現します。
水戸市上水戸3-5-15 リエス上水戸102


















