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茨城×中国INTERVIEW #07【木内酒造合資会社】

INTERVIEW │ 木内酒造合資会社

製造部 張 策さん

- 日本に来たきっかけを教えてください。
北京の大学で勉強し、中国で働いていました。ただ自宅でビールを造るのが趣味でした(※中国では自家消費用であれば、個人でも酒を造ることができます)。今思えばけっこう不味かったですが(笑)、面白くてきちんと勉強したくなって。それで仕事を辞めて日本にきました。

- なぜビール造りの勉強の場に日本を選んだのでしょうか?
最初はいろんな国を考えていました。クラフトビール発祥のアメリカ、イギリス、ベルギー、ドイツ…いろいろ考えましたが、自分の好みとしてアジア的なビールを作りたかったというのがひとつ。
もうひとつは日本はビールだけでなく日本酒やウイスキーも造っているし、お酒に関する発酵だけでなく、醤油をはじめいろいろな発酵のバリエーションがあります。なので発酵から勉強するなら日本が一番良いと思いました。

- 日本語はどこで勉強されたのですか?
東京の日本語学校で2年間勉強しました。
日本に来て最初の2・3ヶ月は本当に日本語が全く喋れなくて、英語を使って生活していました。
- 木内酒造さんで働きはじめたきっかけを教えてください。
日本語学校を卒業したら、発酵の専門学校に行こうと思って試験も受けていたのですが、その頃今の社長と出会いました。
当時、神田万世橋にある木内酒造の直営販売店でアルバイトをしていて、そこでたまたま社長がお店に来た時に、店長が僕を紹介してくれたんです。そこで社長とお話させていただいたら、社長が「じゃあ、うちくれば?」と言ってくれたんです。まるで夢のようで!
そもそも僕は北京で木内酒造のホワイトエールを飲んだことがあったんです。僕がクラフトビールを勉強したいと思っていることを知っていた友人が「日本のビールは半端じゃないぞ!」って教えてくれて。それは驚くほど美味しかったです。
そんな経験があったので、少しでも木内酒造に関わりたいと思って直営販売店でアルバイトをしていました。なので本当に嬉しかったです。
- 実際にビール造りの現場で働いて大変なことはありますか?
トラブルがあると体力的には大変ですね。仕込みを始めると、途中で止めることができません。トラブルがあったらすぐにそれに対応して、仕込みが終わるまで続けないといけないですから。けれど大変なのはそれぐらい。まわりの人はみんな優しいし、楽しい。みんな同じ興味をもっています。どこかに出かけたら「あそこでビールを飲んだぞ」と互いに報告みたいにして、みんなでビールの話題で盛り上がります。
- 張さんはビール作りのほとんどの工程に関わっています。
麦の破砕からパッケージングの直前まで担当しています。普通みなさんがビールを味わうのはだいたい最初の一口目、二口目ぐらいまでだと思います。うちはよく「ビールを飲む時、人は味そのものよりも、その時の雰囲気だったり、自分自身を味わっているのだ」と言っています。その空間や自分自身を最大限に楽しむための一杯目のお酒として、ビールが最も適していて、最も大切な入り口だと思っています。だからこそ最初の一口目で「不味い!」と思われたら大変じゃないですか(笑)。
特にクラフトビールは、ビールにこだわりのある人が飲まれることが多いと思います。普通のビールなら「とりあえずビール」で許されることもありますが、クラフトビールは一口目の印象が悪かったら二度と買ってもらえません。なので「ハズレ」が絶対にないよう頑張っています。
- これからの夢や目標を教えてください。
中華料理にあうビールを造りたいです。そのビールと本場の中華おつまみをセットで提案できたら面白いなと思いますね。
 

木内酒造合資会社│那珂市│

事業内容/日本酒、ビール、梅酒、ワイン、焼酎等の製造、販売
創業/1823年(文政6年)
関連会社/株式会社那嘉屋

https://kodawari.cc

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