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CULTURE TIPS 14【中国「食」の夏の風物詩・ザリガニ】

「小龙虾」(xiǎo lóng xiā)

毎年5月から8月は、中国ではザリガニ(小龙虾、シァオロンシア)のシーズンだ。

中国では、大皿に盛られた真っ赤なザリガニの殻を手でむいて食べる姿が「夏の風物詩」。とりわけ人気ある味付けは四川風だ。

その名は「麻辣小龍蝦(マーラー・シァオロンシア)」。

舌がしびれる刺激(麻)が特徴の「花椒(ホアジァオ=中国山椒)」と、唐辛子の辛さ(辣)を合わせて用いる。また癖になる旨辛さと同時に、ザリガニの殻を剥きながら食べるというのも人気のひとつ。“ザリガニは最良の社交的食べ物”と言われているが、なぜなら皆スマートフォンを取り出せないから(笑)。

現在中国では約6万のザリガニ専門店があり、ケンタッキーやマクドナルドを数倍上回る。市場規模はなんと8兆円!! 消費ニーズが高いため、今や養殖ザリガニがほとんどだが、私が子供の頃は川で釣った天然ザリガニをよく食べた。小学校の夏休みに、畑でイボ蛙を見つけてはそれを餌にザリガニ釣りに励んだことを良く覚えている。今思えば、よく蛙をせっせと切り分けたものだ(今の自分にはとても無理(笑))。

ほとんどの日本人がザリガニを食べないのは残念。でも少数だが日本にもザリガニ専門店はあるので、久しぶりに食べに行こうかな。

 

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